6月28日、関西地方は過去最も早い梅雨明けとなりましたね。
先日、ウォーキング中にとっても甘い香りがしてきまして。どこから匂ってきているのかなぁと思ったら、クチナシの花が放つ香りでした。
クチナシといえば、薬膳を学び始めた頃、薬膳茶の材料としてストックをしていたので熱症状によるサインが出ている時に薬膳茶にして飲んでいたんですよね、個人的には懐かしさもあって。
クチナシは漢方薬にも使われる生薬で、とても身体を冷やす力を持っています。これから暑い季節を迎えるにあたって「冷ます」「冷たくする」ということも養生のひとつになりますので、今回はクチナシについて書きたいと思います。
クチナシが持つ性質
クチナシは、苦味があり、身体をとても冷やす性質を持っています。
苦味といえば五臓の「心」を労わる味になりますね。暑さを感じる時は心拍数があがり「心」に負担がかかりやすくなるので、苦味を摂ることでクールダウンをすることができます。
また、「肝」「肺」「胃」「三焦」にも働きかけるますので、目の充血、皮膚や歯茎の腫れなど、身体の熱が原因となって出ている症状を和らげてくれます。
クチナシ自身はクセのない味をしていますので、クチナシの実を砕いて単味のお茶にされるのが簡単でおすすめです。
クチナシが使われている漢方薬
更年期のホットフラッシュやイライラなどに処方されることが多い加味逍遥散や加味帰脾湯、また、全身におよぶ盛んな熱を冷ましてくれる黄連解毒湯、などがあります。
黄連解毒湯はめちゃくちゃ苦い漢方薬です。笑
漢方薬は他の生薬も入っていますので、今の証(身体の状態)にあったものを選ぶことが大切ですね。
最後に
スーパーなどで手に入るクチナシですが冷やす力が強いので、「短期的に」「控えめな量」でお試し頂けたらと思います。
いろんなお助けアイテムを使って、暑い夏を元気に過ごしてまいりましょう♪